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米朝会談破談の可能性は?中国の反応と見方は?

北朝鮮が、韓米空軍の航空戦闘訓練「マックスサンダー」を理由として、南北閣僚級会談を無期限延期すると発表し、
さらに6月12日の米朝首脳会談の取りやめの可能性も示唆しています。
この状況に中国はどう反応し、米朝会談破談の可能性をどう見ているでしょうか?

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米朝会談破談の可能性に中国の反応と見方は?

中国は、「半島の(緊張)緩和の勢いを持続・強化するため、各国は互いに刺激して緊張を誘発する行動を避けるべきだ」と述べて、
米韓に自制を促し、北朝鮮の主張に同調しました。

北朝鮮南北会談中止への中国の反応と米朝会談破談の可能性に関する中国の見方を見てみましょう。

米朝会談破談の可能性に関する中国の見方

中国共産党系の「環境視野」の記事で、復旦大学の朝鮮韓国専門家が、
「北朝鮮がなぜがらりと態度を変えたか」というタイトルの記事で解説しています。これで中国の見方を読み解いてゆきましょう。

1. 今回の北朝鮮外務次官の発言が、リビア方式での非核化に焦点を当てた理由は?

米国ははじめリビア方式とは言っていなかったのにもかかわらず、今年3月、国家安全保障担当のボルトン大統領補佐官が、新たに任命されると、
「北朝鮮は原則として核計画を放棄した後に、体制保障や経済を補償するリビア方式の非核化を採るべきである」と主張し始めました。
もし北朝鮮がリビア方式をとらなければ、米朝会談はこれまで北朝鮮が行ってきた時間稼ぎになるだけだとしました。

南北会談が2週間前に終わったあとも、ボルトン補佐官は北朝鮮がリビア方式をとるべきと再度表明しました。

ボルトン補佐官の希望に従えば、北朝鮮にアメリカの軍艦を派遣して、北のすべてのミサイル、核兵器や核材料を移し、
それで初めて経済援助やその他の問題を話すことができるというものです。

これはカダフィが核兵器を放棄するのを許したのと同じ状況となります。
米国との交渉の数ヶ月後、 2003年12月、リビアの指導者カダフィは、核兵器や化学兵器、生物兵器開発計画を廃止することに合意しました。
しかし、 8年後、リビアにおいて、米国主導のNATO軍は民主的カダフィ反対派を支援し、カダフィ大佐は撃たれて死亡しまし
た。その後リビアは今でも混乱しています。

この歴史を考えれば、北朝鮮当局がこの状況下でリビア方式をとるのは非常に難しいことがわかります。

さらに、米国が主張する「完全に検証可能、かつ不可逆的な非核化」に対して、北朝鮮は徐々に非核化する方式を主張しています。

実際、もっと望ましい状況は、北朝鮮が非核化を段階的に行うと同時に、
米国が補償を段階的に行うことで、誰もがお互いの行った実績を確認できるというものです。

アメリカは、検証により確認してからでないと「報酬」を与えないでしょうから、
これはアメリカにとって良くても、北朝鮮にとっては非常に不利となります。

2. 北朝鮮がこの日に南北高官協議を突然中止を発表した意味は?

6月13日投票の地方選挙が始まり、与野党激戦であるが、
文在寅大統領は板門店宣言を利用して、自身の支持を83%にまで高めました。

北朝鮮は宣言に基づき、核実験場の爆破など誠意をもって実行しようとしているのに、
韓国は、北朝鮮を「打ち負かす」ことを目的とした米国との合同軍事演習を行っています。
韓国に板門店宣言を実行しようとの誠意が見られない。

米国はといえば、北に対する要求はどんどん高くなってゆくのに、実行したことはほとんどありません。

数万人の核技術者を国外移住することまでを要求した。これは、北朝鮮の産業能力を喪失させることを意味し、
北朝鮮にとってはまったく耐えられないものです。

金正恩は米朝交渉を再考する必要性を述べて、米国が実際に実質的に物事を実行する機会としたいと思っています。
今、北朝鮮の核放棄プログラムは、金正恩政権の内部の反対の大きな圧力に直面しています。
この道が正しい軌道に乗っていることが分かるように、国内の政治・経済情勢を安定させるために、北朝鮮の内部に具体的な成果がわかるようにする必要があります。

3.韓国と米国が中止していた軍事演習を再開したのはなぜか?

冬季五輪の間、韓国の軍事演習が停止され再開後の軍事演習も規模がそれほど大きくなく、
複数のコンピュータ・シミュレーション演習であって顕著なものではなかった。

今回はそれとは異なり、訓練の規模は比較的大きく、比較的激しく、北朝鮮にとってはかなりのものでした。
名前も「マックスサンダー」という仰々しいものだった。

米国は、この軍事演習はこれまでと同じ定例的なものであると述べたが、
依然として北朝鮮への警告の意味を持っているのは確かです。

ポンペオ国務長官と会った際にも、北朝鮮は安全保障への実質的な約束をできませんでした。
したがって、米朝首脳会談の前に米国が軍事的オプションを含め、北朝鮮の安全保障が交渉のテーブルに載せることを米国に指摘しておく必要があった。

米国は、米韓合同演習必要性や有用性を金正恩は理解していると述べていますが、
北朝鮮にとっては、板門店宣言の第一が、戦争をやめることであり、非核化は4番目です。現状は北朝鮮の望みに反しています。

4.現在の状況では、北朝鮮と米国の協議の見通しはどうか?

前から、米国は北朝鮮の非核化を歓迎しており、確かに援助すると語っていました。
しかし、前提は北朝鮮が「完全な検証可能、かつ不可逆的な非核化」のみの後であるということです。

今や、これまで加わっていたイラン核合意や、パリ協定から米国が脱退したことを知っており、これが米国への悪い評判となっています。
これらによって、北朝鮮が政治的および経済的に米国を信頼しないことになる。
完全な非核化は、北朝鮮にとって「賭け」となり、米国にどう扱われるかわからない。

北朝鮮にとっては、理想的には北朝鮮が応答すれば、米国が応答すべきであり、
一緒に長い道のりを超えて、青写真に従って両者が実行すべきだと考えています。

これは中国が主張してきた並列方式「双方が一時停止」と「双方が実行する」であり、
北朝鮮は核についての活動をやめ、米韓は大規模な軍事演習をやめる、
これが半島の非核化と平和をもたらすことが明らかである。

また、中国は非核化について両者を仲介する用意がある。

米朝会談の見通しについては、慎重ながら楽観的です。北朝鮮の核放棄と国家の安全への意思は強固だが、
もし米国が自身の意見に固執して実質的な体制保障を講じないままで、北朝鮮の安全保障に何もしなければ、
北朝鮮は「核開発計画を放棄することは、死ぬこととほぼ等しい」として、元の対立局面に戻ってしまうでしょう。

中国は現状を見ると、北朝鮮が今回の行動をとったのは、もっともであり、
次に米国が行動すべきだというものだと思われます。

北朝鮮の突然の態度の変更は、習近平国家主席と金正恩. 朝鮮労働党委員長の異例ともいえる最近の2回の会談後に行われたことから、
中国の意思または中国の後ろ盾を確認した北朝鮮の行動ではないかとの見方もあります。

中国の見解に従って、中国が仲介して会談を成立させたとなると東アジアで中国が主導権を握るという思惑通りとなる危険があります。

次に、北朝鮮への中国の関与につき、日本の反応を見てみましょう。

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北朝鮮の態度変更への中国の影響に関するネットの反応


*規約に準じて掲載しております。もし掲載不可でしたらすみやかに削除しますのでお問い合わせください。中国への警戒心が強いようです。

全般に、中国への警戒心は強いものがあるようです。

まとめ

中国は、北朝鮮の今回の行動に理解を示し、これまで、中国が主張してきた並列方式が正しいやり方だと、
両国の仲介に入って、主導権を取りたいという意思がありありです。

また、米国、北朝鮮両国とも過去の自身の行動が交渉に暗い影を投げかけています。

北朝鮮は数度に渡る非核化の約束の反故、米国はリビアでの非核化のやり方と結果、
一度国として約束しても簡単に協定を反故にするトランプ大統領のやり方などです。

お互いの信頼を前提に、交渉を進めることが特に今回の米朝会談では難しそうです。

米国にとっても、強硬な主張ばかりではますます北朝鮮を中国に追いやることなりかねません。

どのような段階で、どのようなやり方で、北朝鮮に保障を与えるのか、
ある程度は北朝鮮が納得できる案を示さないと、
会談が決裂し、元の東アジア危機に戻ってしまうことになりかねません。

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