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ストロー規制に台湾でタピオカ論争!海外の反応は?「鼻で直接吸えば」「与党には統治能力がない」

台湾当局が来年7月から使い捨てのプラスチック製ストローを店内で出すことを禁じる規制案を発表し、
タピオカミルクティーを、「ストロー無しでどうやって飲むのか」「スプーンで食べればよい」などの論争が燃え上がています。
海外の反応もまとめました。

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ストロー規制への台湾でのタピオカ論争

台湾当局が来年7月からファストフード店やショッピングセンターなどで、
店内用に使い捨てのプラスチック製ストローを出すことが禁じる規制案を発表しました。

これに対し、太いストローで吸う台湾名物のタピオカミルクティーについて、「ストロー無しでどうやって飲むのか」
「ストロー廃止は、タピオカミルクティーが終わる日だ」と消費者が疑問を出したのに対し、
環境保護署の担当者が「スプーンで食べればよい」と反論し、「タピオカ論争」が燃え上がっています。

これに「そんな言い方は社会に受け入れられない。私だって、タピオカミルクティーをどうやって飲めば良いか知りたい」と
蔡英文総統も加わり、これに選挙も絡み論争が巻き起こっています。

プラスチック製ストローの規制案とは

プラスチック製ストローの規制案

2019年7月 大型飲食チェーン店内でのプラスチック製ストローの提供を禁じる。
影響はファストフード、喫茶店、洋食店などチェーン店2万5,000店に上る。
2020年 全ての飲食店に対して店内での提供を禁じる。
2025年 屋台での使用も禁じる。テイクアウトの使い捨てストローも有料化する。
2030年 全面的に使用を禁止する(テイクアウト用飲料容器、使い捨ての食器、プラスチック製レジ袋も含む)

担当部門の環保署の李署長は、ステンレス製ストローを使用したり、
コップからじかに飲むことで、プラスチック製ストローの使用を減らそうと呼び掛けました。

ストローで吸う食感が好きなんだ!

なぜプラスチック製ストローの規制が必要なのでしょうか?

規制が必要な理由

海洋のクジラやウミガメの体内からレジ袋やストローが見つかったケースもあります。
世界の海に廃棄されているプラスチックの量は1億5000万トンに上り、そのプラスチックを食べるなどして
毎年100万羽の鳥と10万頭の海洋哺乳類が死んでいます。

2014年時点で海に生息する魚の総重量の1/5に達しており、
2050年には魚の総重量を上回るとの予測が2016年1月のダボス会議で示されました。

禁止に対する対応策は

取りうる対応策

・コップからじかに飲む。スプーンですくう。
タピオカのストローで飲む食感が失われる。プラスチックのスプーンでは、環境保護には意味がない。
・マイストローを持参する。
「タピオカミルクティーが飲めるようなストローは持っていない」との声も。
・SUS304ステンレス製ストローやガラス製ストローの利用を勧める
コストが高くなり、洗浄の人件費もかさむ。洗浄による衛生面や安全面に懸念がある。

なお、台湾の臨床毒物の専門家はポリ塩化ビニル製ストローでは、熱い飲み物や酸性の飲み物で
、可塑剤が溶け出す恐れがあり、色付きストローは顔料に鉛が含まれていることがあり、長期的な使用で子供の知力に影響を及ぼしたり、
成人の心血管疾患、腎臓病、不妊リスクが高まると指摘しています。
SUS304ステンレス製ストローやガラス製ストローの利用を勧めると語っています。

<代替ストローについて>
竹、ガラス、ステンレス製の例があがっています(http://e-info.org.tw参照)。
http://e-info.org.tw/sites/default/files/photos/hai_yang_fei_qi_wu_lan_ren_bao_-02.jpg
ステンレス製は熱い飲み物を飲む際は注意と書いてあります。

紙ストローではタピオカは無理だろうね!

プラスチック製ストロー規制についてその他の世界各国の動向は?

世界各国の動向

<EU>2018年1月に、プラスチック包装を2030年までに100%再利用し、使い捨てプラスチックをなくすとの計画を発表しました。
英国政府は、地球環境保護を目的とした海洋、河川汚染対策の一環として、
使い捨てのプラ製ストローや飲料をかき混ぜるマドラー、プラスチックを芯の原料とする綿棒の販売を禁じる方針が報じられました。

実際、大手パブチェーン「ウェザースプーン」が2018年1月からプラスチック製ストローを生分解性紙でできたものに変えました。
2018年3月には、英マクドナルドも同国内の1300店舗で使い捨てのプラスチック製ストローの使用を止めました。

<米国>米ワシントン州・シアトルでも2018年7月から、飲食店で使い捨てのプラスチック製ストローの使用が禁止されます。
その他カリフォルニア州の一部地域でも同様の動き。

ではこの論争への海外の反応(台湾)を見てみましょう。

プラスチック製ストロー規制への海外の反応

手で掴めば、さもなければ、自分の鼻で直接吸えばよい。とても創造的でしょう。
あなたが任命した職務長官から各部門の部長に至る87人がどれほど愚かかがやっと分かった。
…特に今年末の選挙が迫っている。役人はつまらぬことを言うべきでない。
…うまく対処しないと選挙に影響するだろう…
与党は完全にその役割を失い、
大統領は毎日こんなことをやっています・・
民進党には国を統治する能力がない・・・
ストロー問題で何日費やしているのだ!
あなたが統治する能力を持っていないのなら、出てこないでください。
私はいつも熱意を持っていると言いますが、
民進党は本当に社会の混乱を保証している!
関連するプラスチック政策はまだ議論の段階にあり、来年の7月に実施される予定です。
選挙は今年末に行われるだろうが、民進党は真剣にこの問題を検討し、まだ仮定の段階にあります。
ああ、飲み物業界は来年7月にプラスチックストローを提供しないんだって。

出典:Yahoo(台湾)

選挙がらみ、政治がらみの論争となっているようです。

次に日本のネットの反応を見てみましょう。

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プラスチック製ストロー規制に関するネットの反応


*規約に準じて掲載しております。もし掲載不可でしたらすみやかに削除しますのでお問い合わせください。

食感が失われるのは嫌だなという意見もありますが、地球環境のためには仕方がないという意見が多そうです。
日本人で、タピオカミルクティーを常に飲むという人はそう多くはないでしょうから。

まとめ

台湾でのプラスチック製ストロー規制論争をまとめました。
それにしても、さまざまな公害問題を通じて、環境先進国であったはずの日本が
この問題では、世界から取り残されているように見えます。

海洋動物だけでなく、人間にも汚染が及ぶ問題だと思えます。
日本は回収率が他国に比べて高いと言っても、ペットボトルに使われているPETでも20%程度にすぎません。

台湾と同様海に囲まれ、海の恩恵を受けて生活している日本が、
もう少し積極的にこの問題に取り組んでゆく必要があるのではないでしょうか?

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