2007年以来となる2018年4月27日の南北首脳会談について韓国人、中国人など海外の反応がさまざま出ています。
南北首脳会談2018への海外の反応
韓国の文在寅大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長による27日の南北首脳会談で韓国側は、非核化とともに、
休戦状態にある朝鮮戦争の終戦宣言や平和体制の構築について提案する予定です。
この南北首脳会談を、韓国、中国の国民はどう見ているのでしょう?
韓国の俳優チャン・グンソクは、「オリンピック単一チームで出発した平和のメッセージ、平和の調和が、今回の南北首脳会談まで到達したようだ」
「大韓民国の平和の中心に多くの方々が一緒に応援してくれたらと思う。」と話しています。
一方で、韓国はアジアで4番目に大きな経済発展を遂げており、
多くの韓国人は貧しい北朝鮮と統一すれば多くを失うかもしれないと懸念しているようです。
では、韓国人の個々の意見を見てみましょう。
ロイター中国版に、韓国国民の南北首脳会談についての、記事が載っていましたので、これを参考にまとめてみます。
首脳会談への韓国の反応
<35歳のソウルのホワイトカラー>
韓国はもともと世界の最貧国の一つであったが、今や親の世代が血と汗で、先進国と肩を並べるまでになった。統一すれば、すべてが発展途上国であった以前に戻ってしまう。
<ソウルの31歳の事務職>
統一は韓国に経済的なダメージだけをもたらすだろう。二国がそれぞれで政治を行う方が良い。統一で最初に頭に思い浮かぶのは、「遥かに遠い(国)と損害」だ。
<37歳の国有企業に働く会社員>
統一が潜在的な経済的機会をもたらすだろうから、北朝鮮と韓国の究極の統一を支持する。
多くの人々は、統一のコストを心配していますが、ドイツ経済のライン川の奇跡を見たうえで、朝鮮半島の地政学的位置を考えれば、あなたは統一が弊害よりも良いことがわかる。
<89歳の朝鮮戦争の老兵>
我々は、同じ言語を話し、似た顔をしている。もちろん、我々は統一すべきだ。
我々は同じ民族に属しています。どうして我々が敵のように生きていかなければならないでしょう?
<54歳の企業の管理職>
コストをかけても、統一することを支持している。週末に行く場所が増えるし、統一後中国と国境を接することになるので、列車に乗って中国やヨーロッパに行くこともできる。
でも、年金がもらえなくなるかもしれない。最後には、田舎でジャガイモを育てることになるのを心配している。
昨年の調査では、53.8%の回答者が統一は「必要」であると考えているが、
この割合は年々減っており、2007年には63%以上だったということです。
これまで、統一を支持する韓国人の50.7%が「民族の起源が同じ」ということがその最も大きな理由としていましたが、
2017年にはその割合は40.3%に下がりました。
多くのひとびとは半島の統一によって軍事的な緊張を鎮めるのが一番の目的としています。
次いで中国の反応を見てみましょう(出典:中国ツイッター微博)
南北首脳会談に対する中国の評価は?
阿黄猫:韓国は幼稚だな
4月19日 19:47
紫微圜:でぶっちょがまた勝つんだ
4月20日 03:12
焚化总局:核を持つのが金家の家訓だ.
4月19日 20:00
俟漪:「徹底的に」ってどういうこと?
4月19日 19:59
吾股好耶:安全だって?どうやって?屋上に行って見てみよう。一階で、5万、2階で10万、3階で20万、4階で30万、5階で40万、6階以上で100万、最上階のVIPはそれ以上だ。とりとめがない!
4月19日 19:50
金融段子王:東北アジアの情勢が安定化する・・・
4月19日 19:43
ETKKK_51105:あなたのボス(韓国)にアメリカが同意すると思う?
4月19日 21:32
股票策略:トランプが我々を驚喜させた。
4月19日 20:58
实名花猪:変化があまりに速すぎる。
4月19日 20:57
将来式外公_111:東北地方にはプラス?
4月19日 20:22
费鸿泰:北朝鮮は米国を捨てて、韓国と平和協定に署名することはできる。米国がぶち壊して、状況がさらに複雑になるかもしれない。
4月19日 20:07
不是一般的机智:東北アジアがぐんと発展する
4月19日 20:02
张学辉律师:不可能なことだ
4月19日 19:44
俟漪:第一は非核化だ。
4月19日 19:54
秦家兵:ああ希望はいつも美しいものだが、但し、米国はあまりに中国に目を向けないで~
4月19日 20:26
丝路京桥:あの傍若無人の三代目が核廃棄するって?夢を見ているんだ!
4月19日 20:51
古道乾行:日本がきっとぶち壊す。
4月19日 20:21
悲観論、楽観論、皮肉な意見など様々ですが、特に国境を接する東北部の安定に効果あるという意見が眼を引きます。
まとめ
現状は日本だけが蚊帳の外に置かれたようで、このまま南北そして米国が日本に不利な条件で合意するのでは、との心配があります。
しかし、我々としても、たしかに、いつミサイルが飛んでくるかという以前の状態には戻りたくありません。
南北そして、その後の米朝の歴史的な会談を契機として、東北アジアが安定し、
拉致問題を抱える日本にとっても好ましい結果に終わることを願わざるを得ません。
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