国際

北朝鮮の鉱物資源開発競争が南北和解でスタートか?「一番大化けするかも」「さすがに額が吹きすぎ」

南北首脳会談による南北和解ムードで、早くも、各国の北朝鮮の鉱物資源開発競争が始まったかと言われています。
そもそも北朝鮮の未開発鉱脈は有望なのでしょうか?これまでの動きを見てみました。

Sponsored Links




北朝鮮の鉱物資源開発競争がスタートするか?

南北首脳会談以降、早くも北朝鮮の鉱物資源開発に注目が集まっています。

これまで、北朝鮮の地下鉱物資源は非常に豊富で、総額で6兆4000億ドルとの説や、これは誇張され過ぎており、
実は1/10から1/3だという説まで、これまで、さまざまな説が出ていました。

まず各種発表された情報を時系列で見てみましょう。

埋蔵鉱山に関する情報

2008年
韓国統計庁発表の「北朝鮮の主要統計指標」によると、2008年時点で北朝鮮の地下鉱物資源は総額で6兆4000億ドル(約710兆円)。
内訳は黄金2000トン、鉄5000億トン、マグネサイト60億トン、無煙炭45万トン、銅290万トンであった。
2013年11月(韓国中央日報)
<韓国鉱物資源公社パン・ギョンジン南北資源協力室長>
北朝鮮の鉱物資源の埋蔵量は誇張されており、例えば石炭227億→26億トン、金972→317トンとなる。
2016年6月
韓半島鉱物資源開発融合研究団は北朝鮮地域の鉱物マップをホームページに掲載した。
北朝鮮には鉄や金、銅、鉛・亜鉛、マグネサイト、レアアースなどの鉱物が分布する。
活用価値が高いレアアースの埋蔵量は約20億トンと推定。
2017年4月(米国戦略国際研究センター(CSIS)資料)
<CSIS上級顧問Lloyd R. Vasey>
北朝鮮は、石炭、鉄鉱石、マグネサイト、金鉱石、亜鉛鉱、銅鉱石、石灰石、モリブデン鉱、グラファイト、タングステンなど、
200以上の異なる鉱物の鉱床を有している。すべてが大規模な鉱山の開発の可能性を秘めています。
北朝鮮のマグネサイト埋蔵量は中国に次いで世界第2位であり、タングステン鉱床は世界で6番目に大きい可能性が高い。
2017年9月
<韓国国家開発研究院(KDI)>
埋蔵量は現在まで未開発のままであり、鉱山施設の平均稼働率は30%以下である。
これは老朽化したインフラ、3%しか舗装されていない道路、私有鉱業が違法であることからきています。
2017年10月 (国会国政監査で、与党・共に民主党のオ・ギグ議員)
<鉱物資源公社が提出した資料>北朝鮮の鉱物資源埋蔵量の潜在価値は3200兆ウォン(約327兆円)

2008年ごろの推計値より、約半分と減っていますが、韓国の鉱物資源公社や米国CSISのなどの最近の各種発表を見ますと、
これまでは、インフラや技術、資金、輸出入規制等の問題で開発が進まなかったものの
北朝鮮でかなりの量の鉱物資源が眠っている、というのは、かなり確からしいと思われます。

今回の南北会談開催により、韓国では鉱物開発関連株の「北朝鮮鉱物テーマ株」が30%近く急騰したり、
政府「北朝鮮の鉱物資源開発支援協力事業を盛り込む」法案を準備するなどの動きが出ています。

2007年ごろの南北融和時期には、韓国との炭鉱開発事業や黒鉛鉱山事業が行われた実績がありますので、
当時の経験が生きるとして、かなり期待が高まっているように思えます。

一方、他国もこのチャンスを、逃すまいと狙っているようです。

この動きをネットはどう見ているでしょうか?

Sponsored Links




北朝鮮の埋蔵鉱物資源に関するネットの反応

*規約に準じて掲載しております。もし掲載不可でしたらすみやかに削除しますのでお問い合わせください。

北朝鮮の鉱山に注目する必要があることは、認めているようです。また韓国以外に、中国、ロシア、米国などが、
北朝鮮の未開発鉱山を虎視眈々と狙っている点を心配しています。

まとめ

北朝鮮の鉱物資源埋蔵量は、かなり有望だと思われます。
この開発に参入しようと、各国や各国の企業が南北、米朝関係の行方を注視しています。

米朝関係が、どうなるのかまだ予断を許しませんが、東アジアの平和の見通しが、
立ち次第すぐに、北朝鮮がらみの経済開発の動きがありそうです。
本格的に開発が始まれば、その規模、影響は、もしかするとカンボジアなどの例を超えるかもしれません。

Sponsored Links




関連記事

  1. 英国がプラ製ストローやマドラーを全面販売禁止!なぜ?

  2. インドネシア高速鉄道の2018年4月最新情報!来月本格建設開始?

  3. 秋田犬ザギトワの夢はなぜ3か月で叶ったのか?「結局マサルのままなんだ」…

  4. 防弾少年団Tシャツの海外の反応!アメリカはどう報じたか?

  5. マレーシアの高速鉄道計画に日本の受注のチャンス到来?政権交代の影響は?…

  6. 2島返還で決着?ヨーロッパの領土問題の解決例から妥当か考えてみた

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CAPTCHA


カテゴリー

人気記事

PAGE TOP