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北朝鮮が韓国への大攻勢で瀬戸際外交復帰?なぜ?

今年に入ってから、対話攻勢で、米朝首脳会談まで約束した北朝鮮が、突然南北高官級会談を中止し、
以降韓国にさまざまな攻勢をかけ、従来の瀬戸際外交に復帰したかと見られています。なぜなのでしょうか?

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北朝鮮が韓国への大攻勢で瀬戸際外交復帰はなぜなのか?

まず、最近の北朝鮮の動きを見てみましょう。
4月28日 27日に行われた南北首脳会談を北朝鮮メディアは「歴史的」と称賛した。
「板門店宣言」が発表された。
5月7日、8日 金正恩朝鮮労働党委員長が中国大連で、習近平国家主席と再度会談した。
5月8日 韓国が北朝鮮に「板門店宣言」履行案の協議のための南北高官級を5月14日に開催することを提案した。
5月11日  韓米合同演習「マックスサンダー」が始まる。
5月15日 北朝鮮は通知文を通じて、5月16日、南北高官級会談を開催することを修正提案してきた。
5月16日 北朝鮮「マックスサンダー」実施を理由に、当日予定されていた南北高官級会談の「中止」を通知した。
6月12日にシンガポールで開催が予定されている米朝首脳会談を開催するか否かに関しても考え直した方がいいという趣旨の意思表明をした
5月16日 「天下の人間ゴミまで『国会』の場に立たせて我々の最高尊厳と体制を中傷し、板門店宣言を誹謗中傷する遊びも堂々と行えるように放置している」と
韓国に亡命したテ・ヨンホ元駐英北朝鮮公使の講演を取り上げ(14日国会での講演)非難した。
5月18日 豊渓里核実験場廃棄の行事を取材するための韓国記者団の名簿の受付を拒んだ。
5月19日 (朝鮮中央通信)中国の北朝鮮レストランから集団脱出した従業員の送還を要求し、南北離散家族再会事業が中止されるということを示唆した。
5月20日 北朝鮮の宣伝メディア「わが民族同士」が一部の脱北者団体による対北朝鮮ビラ撒きを非難した。
5月21日 再び、韓国記者団の名簿の受付を拒んだ。

5月23~25日に予告している豊渓里核実験場廃棄の行事に招待された韓国以外の中国・ロシア・米国・英国の記者は、
22日午前に中国の北京の北朝鮮大使館に集合し、北朝鮮へ行くことになっています。

北朝鮮は5月16日以降一転して、韓国に対して、攻勢をかけているようです。中止の理由は、韓米合同演習だとしていますが、
南北高官級会談の日時を翌日と北朝鮮が通知してきた15日には、すでに韓米合同演習は始まっていたわけで、これだけが直接的な攻勢の理由とは考えられません。
また、以前は、合同演習を継続することに理解を示すなどの表明もあったと思います。

北朝鮮の動き時間的経緯を考えると、可能性として次の4つの理由が挙げられます。

考えられる4つの理由

1.中国習近平国家主席の入れ知恵ではないか?
金正恩はこれまで、没交渉であった習近平と最近になって2度会っています。直近は5月7日で、今回の中止表明の1週間前です。
トランプ大統領も、習近平と会ってから、金正恩が態度を変えたと指摘しています。米国の東アジアでの影響力が増加するのを嫌う
中国が後ろ盾になるとの約束を交わし、北朝鮮が強気になった結果ではとの見方もあります。

しかし、時間軸で見ますと、中止するなら、前日に会談の日時を設定する必要はないはずです(それも作戦のうちかもしれませんが)。
また、米中経済摩擦問題のための中国代表団が、訪米している時期に、中国があえて北朝鮮をそそのかすだろうかとの見方もあります。

2.強硬派ジョン・ボルトン補佐官を排除するため
ジョン・ボルトン氏が4月9日に国家安保担当補佐官に就任して以来、非核化をリビア方式でと主張するなど、
北朝鮮への強硬な発言を繰り返しています。
5月13日には、メディアへのインタビューで「核兵器を廃棄してテネシー州オークリッジに移すべきだ」とし、
北朝鮮の廃棄核施設および核物質を保管する「米国内の場所」を特定しました。
5月16日には、メディアへのインタビューで「我々は過去の政権の失敗を繰り返さない。北朝鮮がより多くの見返りを要求する間、
北朝鮮との終わりのない対話に巻き込まれない」と強調しました。

これに、北朝鮮は、強硬派のボルトン米大統領補佐官らが、制裁緩和より核放棄を先行させる「リビア方式」と
「完全で検証可能かつ不可逆的な非核化(CVID)」の適用を主張していると強く非難しています。

実際、米朝首脳会談中止の可能性まで示唆した北朝鮮に対し、トランプ大統領は、
「リビア方式」は取らないとボルトン米大統領補佐官の前で、発言しましたので、一定の効果はあったというべきでしょうか。

3.非核化についての具体的な発言が米国から出るのに、北朝鮮の体制安全保障については具体的な約束がないため、
これまで交渉で取り上げていた問題を次々と取り上げてきたとみられます。
北朝鮮としては非核化に関して、豊渓里核実験場廃棄の予定、外国メディアへの公開など具体的な行動を取ってきたのに対して、
一番の関心事である体制安全保障問題については、具体的な約束がないと考えており、これを米国に促すことを意図したものとみられます。

4.すべてが戦術で予定されていた
対話攻勢や、3名の米国人捕虜の解放などで、譲歩したと見せかけて、トランプ大統領を(中間選挙などを考えると)会談を失敗させることが、
不可能な状況まで、追い込み北朝鮮の要求である段階的非核化を飲ますという、

一枚上手の高等作戦であったかもしれません。周りが、ノーベル平和賞受賞をちらつかせるなど、
トランプ大統領の会談への前のめりには、見ていて危うさが感じられてきました。

そもそも、今年の対話攻勢に入ってからの、譲歩につぐ、譲歩などこれまでの北朝鮮の姿勢を考えると、
信じられないものでした。ここに来て、やはり、元のやり方に戻ったまたは本性を現したと言えるかもしれません。

この北朝鮮の豹変についてのネットの評価を見てみましょう。

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北朝鮮の豹変へのネットの評価

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やっぱり、本性をあらわしたかとの意見が大勢でした。米朝首脳会談白紙も仕方ないという意見もあります。

まとめ

北朝鮮の韓国への大攻勢は時間軸を考えると、突然始めたものではなく、
最初から計画されていたのではないかと思えます。

これが真実だとすると、一枚も二枚も上の北朝鮮に対して、トランプ大統領は、
米朝首脳会談できちんとした成果を得ることができるでしょうか?

予測できないトランプ大統領ゆえ、大幅な妥協をして、会談が成功したと演出するのではと非常に心配になります。

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