2019年6月30日から7月10日に開かれるユネスコ世界遺産委員会で、仁徳天皇陵を含む「百舌鳥・古市古墳群」が世界遺産に認定される見込みです。
しかし仁徳天皇陵が世界遺産に登録されることについて、いくつかの問題点を挙げる声があります。
今回は仁徳天皇陵が世界遺産に登録されることの問題点をまとめてみました。
仁徳天皇陵が世界遺産に登録されることの問題点とは?
宮内庁の心溶かした“純水”な思い 仁徳天皇陵…世界遺産化に秘話 https://t.co/R36EtfmFQm
— 産経ニュースWEST (@SankeiNews_WEST) June 3, 2019
大阪では「仁徳さん」とも呼ばれ親しまれている仁徳天皇陵ですが、世界遺産に登録されることに問題点を挙げる方もいます。
問題点の1つは、仁徳天皇陵が大仙古墳(大山古墳)として教科書に記載されていることにも関係があります。
世界遺産に登録予定の仁徳天皇陵ですが、実は考古学の面で見ると、誰のお墓なのか分かっていません。
宮内庁は天皇陵が学術調査のために発掘されることを認めていないため、本当に仁徳天皇のお墓なのかどうかを調査することができないのです。
どこの誰のお墓なのかも分からない古墳を、世界遺産に登録することについて疑問視する声があるのは仕方がありませんね。
また、仁徳天皇陵である大仙古墳は立ち入りも許されておらず、堀の外から木が覆い茂っているの見ることしかできません。
上空から見ない限り、前方後円墳の形状も確認できないため、せっかく訪れた人もがっかりしてしまうのではないかという問題点もあります。
実際に仁徳天皇陵は、がっかり名所としても知られています。
世界遺産に登録されて観光客が増えても、「がっかり世界遺産」という不名誉な称号を得てしまうかもしれません。
日本三大がっかり世界遺産
世界には様々な世界遺産がありますが、中には行ってみてがっかりしてしまうような場所もあります。
もちろん日本の22ある世界遺産の中にも、がっかりの場所があります。
今回は日本の世界遺産の中で、がっかりしたという意見の多い場所を3つ紹介します。
1.明治日本の産業革命遺産
幕末から明治にかけて、日本が急速な産業化を遂げたことの証明となるものです。
軍艦島や韮山反射炉、松下村塾と聞くとピンとくる方も多いでしょう。
明治日本の産業革命遺産は公開されていない部分が多いことや、23カ所の構成資産が8県に跨っており一気に観光できないことががっかりポイントとして挙げられます。
2.富岡製糸場と絹産業遺産群
富岡製糸場は建物の修復作業が終わっておらず、見学コースが少ないことに残念がる方が多いようです。
世界遺産に登録されて間もない頃は、国内外から観光客が集まっていましたが、現在では一足は激減しています。
3.石見銀山遺跡
下調べもなしに行くと「めちゃくちゃ歩いて疲れる」「ただの洞窟」とがっかり意見ばかりになってしまいます。
しかし時代風景を理解し、ガイドと一緒に見学した方は、「また来たい」と思うようですよ。
世界遺産はテーマパークではありませんが、訪れる方は感動や学びを期待しています。
保護のためだけでなく、地域活性を目的として世界遺産登録を目指すのであれば、そういった願望に応えられるサービスが必要かもしれませんね。
ネットの評判
出典:twitter
まとめ
仁徳天皇陵は発掘が勧められていないことや、現存の皇族の墓であるということ、観光地向きではないことが世界遺産登録される上で問題として挙げられます。
いくつかの問題点があれども、仁徳天皇陵を含む百舌鳥・古市古墳群が世界遺産に登録されることは、ほぼ確定しています。
がっかり世界遺産と呼ばれないためにも、堺市役所の展望ロビーなど、観光客向けの案内を増やしていかなければいけないかもしれませんね。
世界遺産登録を機に大仙古墳を見に行ってみようと思う方は、ぜひ堺市役所の展望ロビーから前方後円墳の全貌を眺めてみましょう。
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