甲子園の投球数ランキングをシェアします。
というのも2018年甲子園も非常に面白いことになっていますが
公立高校の金足農業の奇跡は、間違いなく投手の吉田輝星投手の活躍があるわけですが
準々決勝終了地点で615球、準決勝終了地点で746球ということで、決勝で確実に歴代2位の820球の投球数を超える状況となっています。
過去にそこまで投げた投手はいますが、その後壊れたりしていないでしょうか…。
ランキングだけではなく、選手らのその後についても見て、活躍割合を出してみました。
甲子園の投球数ランキング!
甲子園の投球数ランキングは日刊ゲンダイが出していましたが、2012年終了時点の資料だったので
2013年~2017年も調べてランキングしなおしました。
ランキングは1990年~2018年となります。
吉田選手の615球と比較して彼の将来がどうなるのかを想像していきたいと思います。
出典:https://gendai.ismedia.jp/articles/-/35552
上記プラス検索を駆使しての当サイト調べ
間違い・抜けがありましたらご指摘ください
それでは2018年版夏の甲子園投球数ランキングとなります。
*(選抜は入っていませんのでご了承ください)
総投球数 | 名前 | 試合数 | プロでの成績 2~3年 | その後の評価 (独断) | 現所属 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
948球 | 斎藤佑樹(早実) | 7(2006) | 11勝14敗 | × | 日本ハム | |
878球 | 吉田輝星(金足農業) | 6(2018) | ― | ― | ― | ― |
820球 | 川口知哉(平安) | 6(1997) | 0勝1敗(3年間) | × | 女子プロ野球監督 | 故障や制球難に苦しんだ |
814球 | 今井重太朗(三重) | 6(2014) | 3年間通算15勝6敗 | 〇(大学にて) | 中部大学 | |
783球 | 島袋洋奨(興南) | 6(2010) | 0勝0敗 | × | 福岡ホークス | 2017年左肘鏡視下関節内遊離体摘出術 |
773球 | 大野倫(沖縄水産) | 6(1990) | 野手として活躍 | × | 九州共立大沖縄事務所 | 大会後、右ひじの疲労骨折。 |
767球 | 松坂大輔(横浜) | 6(1998) | 16勝5敗 14勝7敗 | ◎ | 中日ドラゴンズ | |
766球 | 吉永健太朗(日大三) | 6(2011) | 大学にて史上初の1年春投手3冠、ベストナイン。大学選手権MVP | ◎(大学で) | JR東日本 | |
742球 | 福岡真一郎(樟南) | 5(1994) | 九州産業大に進学 プロにいっていない | × | 加圧ジムのトレーナー 社会人で右肩故障に苦しむ |
|
713球 | 古岡基紀(京都成章) | 6(1998) | プロにいっていない | △(大学で) | 中央大→ヤマハ 2011年引退 |
|
708球 | 正田樹(桐生第一) | 6(1999) | 0勝0敗 0勝0敗 9勝11敗 | △(日ハム) | 愛媛マンダリンパイレーツ | |
696球 | 辻内崇伸(大阪桐蔭) | 5(2005) | 1軍なし | ×(巨人) | 女子プロ監督 | プロ後は度重なる肘と肩の故障に |
665球 | 一二三慎太(東海大相模) | 5(2010) | 1軍なし | ×(阪神) | 石川ミリオンスターズ | 2011右肩痛 |
658球 | 田中将大(駒大苫小牧) | 6(2006) | 11勝7敗 9勝7敗 15勝6敗 | ◎ | NYヤンキース | |
650球 | 飯塚悟史 (日本文理) | 5(2014) | 1勝3敗(3年間) | × | DeNA | 2015年右ひじ遊離軟骨除去手術 |
もちろんプロ後にスターになること自体も一握りではありますが
650球越えの14人の選手のうち
その後「スーパー」レベルの活躍は2人。松坂大輔投手と田中将大選手。
吉永選手も大学で活躍しています。
その後深刻な肘の故障で引退を余儀なくされた選手が、8人ほど。故障率57%!?
もちろん松坂選手も肘の手術を受けていますし、田中選手も受けています。なのでそういった選手を含める含めないは難しい基準となります。
また、基本的には安楽選手の選抜での772球で大議論になったことで、今回は選抜は省きましたが
選抜で650球以上投げた投手もいることを付け加えておきます。
投球数についてネットの反応
投球数議論は今年も白熱しています。
橋下氏も言及していますね。
https://t.co/67IhLLACMk
投球数制限は直ちに導入すべき。こんな不合理・非科学的なことをやり続ける国は、前近代的野蛮国家だ。さらに練習日数・練習時間制限を導入して、決められた練習時間でいかに結果を出すかを切磋琢磨させるべき。— 橋下徹 (@hashimoto_lo) August 13, 2018
非科学的で非合理的かもしれない。監督が強要したのなら問題かもしれないけど、本人の意思は?皆が皆プロ目指してやってるわけではないし、目の前の試合を勝とうと何百球も投げている事はホントに問題なのか?
指導者や大人の出来ることはブレーキをかけてあげること。そこからは本人の意思でしょ。— たちゅん (@tatsuya07071) 2018年8月13日
大会の球数制限は多少は同意できるが、完全にルール化したときには名門高校しか甲子園に行けなさそう。
練習時間に関しては規制すればいいというのは、頭が悪い結論な気がします。
僕自身高校球児でしたが数やらなきゃ上手くならない選手だっていますよ— i-Ryu@9/30 (@ryudoladola) 2018年8月13日
マウンドってね、誰にも譲りたくないもんです
— きーやん (@zakimaru317) 2018年8月13日
本人の意思を言えば甲子園の舞台で
共に練習した仲間の為なら投げたいと思うのが普通
監督も思い入れが強いから無理をさせる
選手や監督に任せれば無理をする確率が高いからこそ明確なルールが必要
監督や選手は今を見てしまう
第三者の大人は未来を見てルールを作らないと— 大石 (@B5O2YA6YxSp27Vl) 2018年8月13日
監督しか止めれないですね。大人の良識が問われてます。
これは明らかに非科学的です。— 紙 素材のプロ 尾関 こういち (@paperkun) August 13, 2018
発達途上の少年の身体に対する悪影響より、単に感動したいだけの無責任な観客や個人の人権重視で御自由にという大人が居ることにゲンナリします。機械は壊れたパーツ交換で復活しますが、相手は人間、それも未成年者です。もっと配慮必要ですよね。
— けろよんろくすけ (@bF9WliucGuvxxQv) 2018年8月13日
山口投手は8回裏に右足にデッドボールを受けていて、一球投げるごとに右足を気にしていて、めちゃめちゃ痛いんだろうなと、見ていられなかった。その上、気合で180球以上も投げていて、とても観ていられなかった。中矢監督のインタビューは、精神論に終始していたけど、山口投手を潰したら許さない。
— chari chari (@charichari1500) 2018年8月13日
まとめ
投球数制限の議論は絶えません。
制限への賛成派が圧倒的、というわけではないようです。
今回吉田選手は私立ではなく公立なので、選手層が薄いというのもあります。
だからこそ感動を生んでいるというのもたしかにありますが
ある程度の枠組みを作ることで選手の未来を守る取り組みをしていくことも必要でしょう。
枠組みを作ることで事前に対策をすることが出来るからです。
今この瞬間に変えるのは難しいとは思いますが。
「常軌を逸する」「想定外」「想像以上」たしかにこれらがあるから
感動し、涙するというのも確か。
最もいい形は何なのか、議論を深めていきたいところであります。
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