異常な暑さが続く今年の夏。
甲子園開催が近付き、熱中症対策のため開会式を中止にすべきかという点で論争が起こっているようです。
今年の熱中症が去年と比べてどれほど危険なのか見ていきましょう。
甲子園の開会式中止すべき?論争勃発
連日酷暑が続き、熱中症で病院に搬送される人も多いですね。
そんな中、甲子園開催の8月5日を目前に控え、開会式を中止にするべきではないか?という論争が勃発しているようです。
選手の健康はもちろんのこと、開会式ではプラカードを持つ女子生徒がよく倒れたり、応援に駆けつけた吹奏楽部の生徒が熱中症で倒れたりすることも多く、熱中症を防ぐために開会式を中止、もしくは10分程度の短時間で終わらせるべきだという意見が多く出ているようです。
今回リハーサル段階では女子生徒6人が体調不良を訴えたとのこと。
たしかにこれだけの暑さの中で丁寧に開会式を行って偉い人の話を長々と聞くことに何の意味があるんだ…って感じですからね。
そもそも海外にまで目を向ければ炎天下の中スポーツをする日本の部活文化自体が異常だという考え方もあり、その最たる例である甲子園が批判の対象になるのはある意味必然かもしれません。
甲子園で今できている対策
では、甲子園側で現在されている対策はどんなものがあるのでしょうか?
開会式を中止にしないのならばそれ相応の対策が用意されていると思いますよね。
今できている対策としては、開会式参加者全員が飲料水を携帯し、関係者の挨拶が始まる前にそれを飲む時間を設けるそうです。
また、試合中にも給水時間を設け、こまめな水分補給で熱中症を防ごうということですね。
【甲子園開会式リハ6人体調不良】甲子園の開会式リハーサルで、参加していた女子生徒6人が暑さによる体調不良を訴えたがいずれも軽症。全校が行進を終えたタイミングで1分間ほど給水用のインターバルをあけていた。 https://t.co/NyFf7htzM5
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) August 4, 2018
なんとも心許ない付け焼刃的対策ではありますが、これで今年どれだけ熱中症になる生徒が減るかで来年以降の対策も変わってくるでしょうね。
いっそのことナイターにすべきだという声もありますが、大会やテレビ局の関係者は「証明などの費用が高くつきすぎるので現実的ではない」と返答しているようです。
生徒たちの健康や命よりお金の方が大事ということか?という批判も出ています。
プラスとして、「ベンチには冷房がある」という対策と、「出場チームに飲料水を必ず用意し補給できる状態を作っている」
ということです。
現在の甲子園球場、ベンチの後ろ全幅に渡ってクーラーが並んでいるのがわかると思う。もちろんドリンクボックスも完備である。プロ選手も使う球場なのだから設備的には当たり前だと思うけども #甲子園球場 #高校野球 #熱中症 pic.twitter.com/DA526FnbGE
— PMFむつらぼしΣ (@MiyaPPOTEZ540) July 23, 2018
無策ではないということが分かります。
大阪ドームでやるべきでは!?という意見に対して、高野連は2013年の回答では
「これまでにも”ドームでやればいいのでは”とか”この時季でないといけないのか”というご意見を頂きました。
でも、球児たちにとってみれば、『甲子園』を目指して練習してきているわけですし、(高野連としても)球児の夢をかなえてあげたいという思いがあります」
と回答しています。
2010年も異常な暑さの年だったのでそれが叫ばれていました。
今年になっていよいよそうは言ってられない状況に来ているのではないでしょうか?
今年の熱中症数を去年と比較してみた
では、今年の暑さがどれほど異常なのか、昨年の熱中症発症者数と比べてみましょう。
昨年(2017年)の熱中症による緊急搬送者数は5月~9月で計52,984名。
今年は6月~7月の統計のみで53,567名!
なんとすでに去年の数を越してしまっています。
今年は特に7月後半の暑さが異常で、7月16日~22日の1週間の間に搬送された人は22,647名で過去最多。
その次の週(23日~29日)は台風の影響もあり涼しい日があったためか約9000人減の13,721名でしたが、それでも2008年の調査開始以降2番目の多さです。
この時点で今年の暑さがどれだけ異常なのかお分かりになるかと思います。
この暑さの中甲子園を例年通り開催したらどうなるか、想像するのは簡単ですね。
多くの生徒の命を守るためにも徹底的な熱中症対策が必要です。
甲子園開会式は中止すべき?ネットの反応
出典:twitter
甲子園開会式を中止にすべきかのネットの反応をまとめてみました。
まとめ
甲子園の開会式を中止にすべきか?について今年の熱中症の危険度をまとめてみました!
去年の搬送者数と比べれば一目瞭然ですが、今年は本当に危険だと思います。
場合によっては死者も出る可能性がありますし、中止できないならば万全の対策の下行ってほしいです。
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