メジャーリーグ、ロイヤルズが今春に中学を卒業したばかりの結城海斗投手(16)とマイナー契約を結びました。日本史上最年少です。
昨年夏に米国イリノイ州で行われたMCYSA全米選手権での活躍にスカウトが注目したとみられます。
結城海斗史上最年少右腕でメジャー挑戦へ
結城投手は2002年度生まれで、河南リトルシニアに中学卒業まで属していました。卒業時点で、187cm、68kgの体格を持つ本格右腕で、
140キロ超の速球と切れ味鋭いスライダーを武器に、2016年リトルシニア日本選手権大会(ベスト8)でも活躍しました。
複数の甲子園常連校からの誘いを断り、将来、大リーグで野球をするために、日本の高校には行かないと、中学卒業と同時に渡米していました。
MCYSA全米選手権に日本代表として出場した結城海斗投手は、右のエース格として登板しました。
では、大リーグ球団のスカウトに注目したされたというMCYSA全米選手権2017とはどのような大会だったのでしょう。
MCYSA全米選手権2017とは
日本代表のチーム編成は以下です。
秋山和久監督(栃木下野)、緒方将介コーチ(新宿)、吉沢悠佑主将(調布)
選手権は日本とブラジル代表とアメリカの各州代表が優勝を争いました。日本代表は7月21日(現地時間)予選初戦で、
Wasco Wolverines (イリノイ)に高橋綾人投手の、13奪三振でノーヒットノーランを達成する大活躍で、5-0で勝利し、1位通過しました(タウンニュース参照)。
7月24日(現地時間)の決勝トーナメント初戦ではNortern Stars(イリノイ)を10-0で破り、
決勝ではPBA Demarini Wisconsin (ウイスコン)を3-2のシーソーゲームを制し、5連覇を飾りました。
その他投手以外では、宇野竜一郎(市川)が決勝戦において5番ライトで出場し、六回裏2死満塁で、左前2点適時打を放って3-2とし、
逆転勝利の立役者となった。彼も将来のプロ野球選手を目指しているそうです(産経ニュース参照)。
残念ながら、米国メディアのサイトにも詳細な試合経過はなく、おそらく右腕エースの結城海斗投手が決勝トーナメントで活躍し、
メジャースカウトの目にとまったと思われます(高橋投手は決勝には登板しなかったようです)。
地元紙にも載っていませんので、日本メディアにはこれまでそれほど彼に注目していなかったようです。
今後、マイナー契約で、ルーキーリーグから1A、2A、3Aというマイナーを一歩ずつ上ってゆく必要があります。
各球団に所属する200~250人の選手のうち、メジャー契約にいたるのは40人(ロースター)ですので、
かなり厳しい関門をくぐりぬける必要があります。
また、生活も給料のみで生活するのは困難で、多くの選手はシーズンオフにアルバイトで別に収入を得たり、
他家に居候して食事の世話をしてもらうことで生活のやりくりをしているということです(Wikipedia参照)。
次に結城海斗投手のメジャー挑戦についてネットの反応を見てみましょう。
最年少でのメジャー挑戦へのネットの反応
187cmの長身から投げる
最速141㌔の直球が武器
指にかかった時の直球は威力
抜群
線が細いので体が大きくなれ
ば更なるレベルアップが期待
できる!
大リーグのロイヤルズが大阪府在住の結城海斗投手(16)とマイナー契約する方針
187cmの長身からくり出される140キロ超の直球が武器だそう。中学卒業後に直接MLB入りという超異例な出来事。
ちなみに茂野五郎は高校卒業でメジャーに挑戦した。 pic.twitter.com/zbQB66qbkR
— 野球熱盛速報 (@YAQuu_Movie) 2018年7月7日
衝撃!MLB・ロイヤルズと若干16歳にして本契約を交わす世代No.1投手・結城海斗。大阪・河南シニアでは最速140㎞超の直球を武器に日本代表として活躍。187㎝と恵まれた体躯を誇り、名将・西谷浩一も熱心に獲得を熱望した逸材。大谷翔平の活躍で沸くMLB。この男も伝説に名を残すか! pic.twitter.com/vPmBqeYhqx
— 富山の高校野球 (@nozomilabu) 2018年7月7日
【挑戦】
この度、結城海斗選手(河南シニア)が米大リーグ・ロイヤルズとマイナー契約を致しました。
ホンマにスゴいな!
ケガには気を付けて頑張れよ〜!!
皆様、結城海斗選手へのご声援のほど、宜しくお願い申し上げます。#MLB #ロイヤルズ #結城海斗 #河南シニア #REATH pic.twitter.com/YZ2ppe3VX7— reath (@reath_BC) 2018年7月7日
イケメンで高身長の結城くん(元河南シニア)
ついにロイヤルズとマイナー契約か。もし日本の高校行って、甲子園とか出たら計り知れへんほどの人気やったやろーな(笑)
日本から応援しよ🇯🇵#河南シニア#結城海斗 pic.twitter.com/ZK4ul1Ge0a
— 塩ちゃん (@akaigundan_cbn) 2018年7月7日
#結城海斗 君のMLB挑戦。厳しい道を選んだこの少年に敬意を表したい。「日本野球界は才能の流出を阻止すべきだった」とかの島国意見があることに驚く。メジャーリーガーになる事を目標にするなら、日本スポーツ界最大のガラパゴス=高校野球を避けるのはある意味必然。
— Catman60 (@1JQ0RpXEMVmzQLK) 2018年7月7日
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若くしての決断に拍手を送るコメントが多数です。むしろ日本野球界の閉鎖性を批判する声もあります。
まとめ
MCYSA全米選手権2017の状況から、彼の決断とメジャーの後押しを推測してみました。
海外留学する若者が減り、ますます内向きになると言われている日本において、アメリカの厳しい環境に
あえて身を置いて夢を実現しようとする結城海斗くんの決断に敬意を払いたいと思います。
周りの協力も得ながら、是非この決断を成功に導いてほしいと思います。
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