井上尚弥vsシーサケットがもしあるとしたら…の予想をまとめました。
また、なぜスーパーフライ級でやらなかったのか?海外のよく分かってないファンが、井上がシーサケットから逃げたなんて勝手に思っているところもあります。そのへんの事情と、今後の試合が組まれる可能性について言及していきます。
むしろ、アノ選手との対戦があるのではないでしょうか…。アノ2人です。
井上尚弥vsシーサケット予想
まず単純に井上尚弥vsシーサケット・ソルビンサイが「もし戦ったら…」の予想をしていきましょう。
これはけっこう議論されることで、知恵袋なんかで調べるとたくさんスレが見られます。2chも。
ただ、かなりタラレバ論でどうしても感情移入した方や、動画で見た衝撃度で判断しがちです。
なので、人によって好き放題に言っていて、なかなか分かりません。
そりゃ私も日本人ですから思わず井上選手が上だといろんな理論でまとめてしまいそうです。
そこでまず客観的に、一番分かりやすく専門家も含め、階級を超えた格付けがされるパウンドフォーパウンドから話をしましょう。
2018年9月最新のパウンドフォーパウンドのランクは以下です。
出典:https://www.ringtv.com/ratings/?weightclass=251
ご覧のように
1位:ロマチェンコ
2位:クロフォード
3位:アルバレス
4位:ゴロフキン
5位:ウシク
6位:ガルシア
7位:井上尚弥
8位:シーサケット・ソルビンサイ
となっていて、1位だけ井上尚弥選手の方が上にランクづけられています。
ここ2,3年チェックしていますが、1度シーサケット選手の方が上の時期がありました。
ちょうど井上選手がバンタム級にあげる時に、6,7位(だったかな?このへんは正確ではないですが)で6位がシーサケット、7位が井上尚弥
というランクでした。
シーサケットは、それまでPFPのトップレベルで見たことがなかったですが、ロマゴンを2度倒したことで急上昇。
一時的に井上選手より上のランクにあったこともありますし、今では1位だけ下なだけで、この1位差は1年近く続いています。
簡単に言えば、パウンドフォーパウンド的に言えば「実力は僅差」と言えます。
また、井上選手がスーパーフライ級の時に、誰と戦いたいか?と聞かれた時に
選択肢として、ヤファイ、アンカハス、シーサケットがいたのですが、「アンカハスが一番強いと思う」のでアンカハスとやりたい、と言ったそうです。
今だからPFPのランクや、シーサケットのその後の連勝からシーサケットの方が上だというファンの認識がありますが
当時、ボクシングの超専門家である井上選手は技術的にアンカハス選手が一番強いと熱望したのでした。
実際、動画を見てもアンカハス選手は脅威だな、と思いましたし、ネットでも「アンカハスに勝てるか?」という議論が当時はありました。
その他、持論を行ったらキリがないのですが、シーサケット選手は攻撃の破壊力は左右とも素晴らしく、食らうことがあれば井上選手でももちろん危険ですが、先日の試合なんかを見ても、ディフェンスが「あれ?」というところが多く(KOを狙っていたからかもしれませんが…)
ディフェンスが穴ならば、井上選手にパヤノのように一瞬の隙をついてやられてしまうわけです。
なので現時点(2018/10)ではディフェンス面からいって、井上選手と思ってしまいますが、もちろん実際戦わないと何が起こるか分かりません。スポーツですので、体調・運も絡みます。
シーサケットから逃げたという誤解
シーサケットから井上選手が逃げた、と誤解する人が時々います。
元凶は以下の海外記事がまずひとつでしょう。
https://goo.gl/XLzNdN
It’s hard not to see this move by Inoue as being a calculated one to avoid getting beat.
(負けるのを避けるために計算された階級あげではないのか)
記者が経緯を知らなかったと思います。
経緯としては簡単に言うと以下。
2017年、実際、ロマゴンと2回目戦うことが決まっていたシーサケットとの対戦は出来なかったので、
井上選手は統一選をやりたくて、ヤファイ、アンカハスと交渉。
ヤファイなんかは明らかに逃げている感じでした。
アンカハスはあちらから挑戦状を2回も出しておきながら、直前で「放送権が…」とか言い訳をして話が破綻しました。
なので2人とも逃げただろう、と言われています。
実際逃げたかどうかは別として、井上選手がやりたかった相手とどうしてもできなかったのは事実で悔しい思いをしてきたのは
周知のことと思います。一時モチベがやばかったとか。
そして、元々、減量苦がありましたのでバンタム級にあげることは明言しており、「スーパーフライ級は2017年まで」ということは前々から言っていました。
ちょうどバンタム級にあげた時に、シーサケットが、ロマゴンに続きエストラーダにも勝ち、パウンドフォーパウンドで井上選手の1個上を付けたので、さすがにそれを見たら
「あー2人の対戦をやっておけばよかったのに!」という気持ちになるのは分かりますが、
交渉や、試合時期の関係で井上とシーサケットはかみ合わなくてしょうがなかったのです。
もちろん井上がスーパフライ級をあと1年待っていたら、シーサケットとやる機会があったかもしれませんが
井上選手自身、2人の下位選手としかできなくてモチベがやばかったし、年齢がいくのを黙ってまっていられません。
誰がどう考えても、避けられ続けてつまらない相手とやるために、1年待つよりは
3階級制覇のためにバンタム級にあげる方が賢い選択でしょう。
結果的にもバンタム級にあげることで、3階級制覇とWBSSにつながったので最高の選択だったと言えます。
上記の海外記者は少なくとも、結果的にPFPが近づいたことだけを見ていっているように感じます。
シーサケットと井上の実現性は?
シーサケットはフィリピン地元紙「インクワイアー」が2018年8月に報道したことによると
「バンダム級にあげる。井上と戦うために」と発言しているとのこと。
ただし、これには前置きがあって「スーパーフライ級を統一したら」という。
4団体統一のことを言っていると思うが、これは時間がかかります。
だって、まだWBCの1つの王者です。
WBAがヤファイ
WBCがシーサケット
IBFがアンカハス
WBOが空位
の状態です。
恐らく試合が決まるのも大変だし、またアンカハスが逃げるかもしれないし。
もしうまく4か月ごとに試合を組めたとしても1年かかるわけです。
今、シーサケットはONEに参戦して、先日防衛戦をやったばかりです。
今回のシーサケットの発言は、先の先の話で、あまりやる気のない言葉なのではないでしょうか?
もし井上選手と本当にやりたかったら、4団体統一なんて面倒なことをする前にバンタムにあげてやると思います。
なので、井上尚弥vsシーサケットは、1年はない。2年もなさそう…というところ。
それよりもシーサケットとやりそうな日本人が…
シーサケットとやりそうな日本人が2人います。
1人は井岡一翔。これは分かりますね。アメリカデビューし、多分すぐにWBO王者を取りに行くと思われます。
日本人初の4階級制覇をするためです。井上選手も抜けたしいいタイミングだと思います。
この2年内にこの2人がやると面白いのですが。
そして、もうひとつ。
これを言うと、お前はバカか、と言われそうなのですが、「那須川天心」です。
これは別記事に理由などを示していますので詳細は割愛しますので、以下のリンクよりご覧ください。
那須川天心はボクシングとの二刀流を目指している噂は大きいです。
ONEに参戦する可能性はあり、実際ONEのシーサケットの防衛線をリングサイトで見ています。
むしろやって欲しい、という気持ちも大きいですが今後期待していきたいところ。キックボクシングはロッタンと再戦やればもうおなかいっぱいでしょう…。
まとめ
いかがでしょうか?
まとめますと
・井上vsシーサケットが実現しなかったのには対戦時期等の理由があり、どちらも逃げていない
・井上vsシーサケットは少なくとも1年はない。よほどうまく行かない限り2年もなさそう..
・井上よりも、シーサケットvs井岡一翔の方が現実的。
・那須川天心がボクシングONE参戦でシーサケットとやったら面白い..(願望の方が大きい。実現はまだ全然不確実)
ということで、井上選手とシーサケットの対戦はしばらくないです。
それよりパヤノ戦見て思ったのですが、井上選手はもし簡単にWBSSを取ったら、防衛に走るのか、それとも4,5階級制覇に行くのか、気になりますね。
以前には、具志堅元選手の連続防衛記録を抜きたい、と言っていましたが、それでバンタム級にとどまっても面白くないのでは?と思います。本人が。
なので階級をあげて是非あの選手と戦ってほしい。
個人的にはロマチェンコvs井上尚弥を見たい…。
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