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アイスランド代表はアルゼンチン桁違い優勢の予想をなぜ覆せたのか?急成長の4つの理由とは?

サッカーロシアW杯1次リーグで、初出場アイスランドは予想を大きく裏切り、優勝候補アルゼンチンと引き分けて、
歴史的勝ち点1をあげました。ここまで急成長した4つの理由を見てみましょう。

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アイスランド代表はアルゼンチン桁違い優勢の予想をなぜ覆せたのでしょうか?

アルゼンチンとの試合では、メッシのPKをハルドルソンが横っ飛びで止めたことでも大きな話題となりました。

FIFAランキングでは、2011年の104位から2016年の21位と驚異的な躍進をとげ、それ以降現在まで20位前後を保っています。
その急成長を支えた秘密を解き明かします。そして、日本サッカー(61位)に欠けているのは何かを見てみましょう。

アイスランドのFIFAランキングの推移を日本、アルゼンチンと比較してみて行きましょう。

アイスランドのランキングの推移

年月
アイスランド
日本 アルゼンチン
2009年 12月92位43位8位
2010年 12月
112位
29位
5位
2011年 12月
104位
19位
10位
2012年 12月
90位
22位
3位
2013年 12月
49位
47位
3位
2014年 12月
33位
54位
2位
2015年 12月
36位
53位
2位
2016年 12月
21位
45位
1位
2017年 12月
22位
57位
4位
2018年 6月22位61位5位

今回の試合では、後半19分メッシのPKをアイスランドGKハルドルソンが
右に跳んで阻んだことで痛恨のPK失敗と話題を呼びました。

アイスランドは、W杯に出場した国・地域の中で史上最少となる人口約35万人で、
日本でなら川越市、高槻市、奈良市の人口と同等の規模です。さらに、冬場は厳しく、屋外でサッカーをする時期が限られています。

では、2009年~2011年の100位前後から2016年の21位の6年間の飛躍の理由はなんだったのでしょう。

アイスランドのサッカー協会が20年以上かけた地道な取り組みが功を奏したと言われています。

1.練習環境の整備
屋内の施設は現在を13カ所あり、冬の練習が可能になりました。例えば、首都レイキャビク郊外にある
1部リーグの強豪ハフナルフィヨドゥルの本拠地では、屋内練習場が2005年に建設さ、火山国の特徴を生かし、施設の地下には豊富な温水がパイプ内を通っているそうです。
また、屋外のサッカー場も建設し、学校のすぐ近くに作ることで、幼少期からサッカーに児童、少年が親しめるようにしました。

2.指導者の育成
サッカーのコーチには、欧州サッカー連盟(UEFA)公認の資格取得が義務付けられました。
2003年までは資格取得した指導者は0でしたが。今では600人以上と、国民825人に一人の割合で指導者がいます。

日本場合は、日本サッカー協会指導者ライセンスS級からB級以上が、これに相当すると考えますと、
資格者6905人ですので(2017年)、国民18318人に一人の割合ですので、22分の1しかいないということになります。

この数の指導者が、幼いときから正しく選手を育て、ベースとなる質の高いサッカー人口を増やしたのだと思えます。

さらに、この数年チームを後押しているのは次の2つです。

3.代表チームの気概
7割以上ボールを持たれる劣勢を、メッシのPKをハルドルソンが横っ飛びで止めるなど、
全員ではね返し続けた今回のアルゼンチン戦の後、主将のグンナルソンは語りました。
「俺たちに失うものはない」と。潔いチームの気概でした。

若い成長途上のチームの勢いが現れています。

4.国民が一体となった応援
3016年以降に有名となったサポーターの応援ドラムと手拍子、雄たけびを繰り返し、
最後は嵐のようなクライマックスを迎える「バイキング・クラップ」が、
飛躍するサッカー代表を国民が強力にバックアップしている象徴的に表しています。

この結果、2016年のヨーロッパ選手権大会では強豪イングランド(現在ランク13位)を倒してベスト8進出して注目を浴び、
今回の2018 FIFAワールドカップ・ヨーロッパ予選グループIでも、 クロアチア(16位)、 ウクライナ(27位)、
トルコ(33位)を抑えて、首位通過し、初めてのWカップ出場を決めました(Wikipedia参照)。

そして今回優勝候補で、こ10年常に、ランクトップ10のアルゼンチンと引き分けたわけです。

Jリーグを擁し、国民のサッカー熱も大きな日本代表が、
2013年以降、50位から60位に低迷している原因はどこにあるのでしょう。

気候に恵まれ、本格的サッカー場も各地に整備されています。
先に見た指導者の不足が幼少期からの質の高いサッカー選手の育成を阻害している懸念と、
1988年にスタートしたJリーグが、最も高揚した2010年から2012年(ランク20位前後)ころの、
興奮や気概を国民もチームも失ってきているのではという感がします。

また、過去の栄光や失敗に日本全体がとらわれ続けている気もします。

毎回、W杯への出場資格を得られるかどうかを心配しているようでは、なかなか人気も国民の一体感も復活してきません。
今回のW杯を機に、根本的に見直す時期に来ているのではないでしょうか?

次に、アイスランドの歴史的勝ち点1の試合についてのネットの反応を見てみましょう。

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アイスランドとアルゼンチン戦への関するネットの反応


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アイスランドを讃える声が圧倒的でした。国内応援の熱気も伝わってきました。

まとめ

アイスランドサッカー急成長の4つの理由をまとめました。
日本サッカーもこのままの閉塞状態を続けるわけにはゆきません。、
今が、根本的に何かを変える岐路に差しかかっているように思えます。

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