2020年4月から実施される予定の大学無償化。
しかし大学無償化の恩恵を受けるのに所得制限が設定してあり、「おかしい」「不平等だ」という声が上がっています。
今回は大学無償化の所得制限についてまとめてみました。
ネット上の「おかしい」または「妥当だ」という意見も一緒ご紹介します。
大学無償化なのに所得制限っておかしくない?
「大学無償化」低所得層に生活費も支援 中間層は負担増の可能性https://t.co/cQNKpVuRCt pic.twitter.com/FvxOnSZG3I
— 北海道新聞 (@doshinweb) May 31, 2019
2019年5月に大学無償化と称される「大学等における修学の支援に関する法律案」が衆議院で可決され、成立しました。
この法案は2020年4月から施行予定です。
子供を持つ親にとって、非常にありがたい法案ですが、実は大学無償化には所得制限がかけられています。
所得制限がかけられたことについて、ネットでは「おかしい」という声が続々と上がっています。
具体的にどんなところが、おかしいのでしょうか。
無償化の所得制限について、おかしいと言われる理由は以下の通りです。
- 無償化という名前なのに所得制限があるのはおかしい
- 無償化といいながら、無償なのは国立だけだからおかしい
- 所得制限の幅が狭すぎておかしい
大学無償化の恩恵を存分に受けられるのは、住民税非課税世帯(年収270万円以下)です。
年収300万円以下なら非課税世帯への支給額の2/3、年収300万円〜380万円なら1/3が支給されます。
平成29年の調査によると世帯収入の中央値は442万円です。
高校生の子供がいることが想定される30代後半〜40代後半の世帯であれば、中央値はもう少し高いことが予想されます。
つまり、半数以上の方が大学無償化の恩恵を受けられないのです。
これでは『おかしい』『不公平だ』という声が挙がっても仕方ありませんね。
大学進学費用に悩むのは低所得世帯だけではない
現在様々な理由から、大学進学時に奨学金を貸与するケースが多いです。
大学生の2人に1人が奨学金を利用しており、額が大きければ40代まで奨学金の返済が続いているということもあります。
奨学金を借りて大学に進学した人たちが、低所得の家庭で育ったかというと、そうではありません。
中流家庭以上でも、やはり大学進学費用が重荷に感じていることがあるのです。
大学無償化と称される法案では、授業料の減免対象の家庭に対し、給付型奨学金の支給が予定されています。
この給付型奨学金や授業料の減免を、授業料減免対象の家庭だけでなく、全世帯の成績優秀者に限れば不満の声も減るのではないでしょうか。
本当に学びたいと願う優秀な学生が、進学を諦めなくて良い社会になればいいですね。
ネットの評判
まとめ
大学無償化は、正しくは「大学等における修学の支援に関する法律案」です。支援を受けるには所得制限があり、授業料減免や給付型奨学金を貰えるのはごく一部の世帯です。
無償化とはほど遠い条件に、おかしいと不満を抱く方も少なくないようですね。
低所得世帯でも、そうでなくても、学びたいと考えている収集や子どもが気兼ねなく大学に通える時代がきてほしいです。
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