米朝首脳会談の阻止を狙ったとされるボルトン補佐官の「リビアモデル」言及にトランプ大統領が激怒し、彼を北朝鮮問題から外したと報道されています。
一方シンガポールにボルトン補佐官が現れ、会談の行方に影響を与えるのではとの見方もあります。
米朝首脳会談の行方はどうなるか?ボルトン補佐官現る?
ボルトン補佐官の「リビアモデル」発言は北朝鮮との対話を意図的に妨害するための計画的な試みで、
報道番組とのインタビューで刺激的な発言をしたものだったとも報じられています(CNN参照)。
この発言は、米朝首脳会談を中止することもあり得るとの北朝鮮の大きな反発を招き、5月24日には、
トランプ大統領の米朝首脳会談を取り消すという書簡にまで発展し、一時、会談中止の危機に陥りました。
発言はポンペオ国務長官も激怒させて、トランプ大統領がボルトン補佐官を米朝首脳会談の準備だけでなく、
北朝鮮と関連する問題全般から外すことになったといわれています。
それ以降、ボルトン補佐官の米朝首脳会談と関連した発言は報道されず、ポンペオ長官と会談した
金英哲労働党副委員長兼統一戦線部長のトランプ大統領との面会の席にも、ホワイトハウス安保補佐官でありながら、姿を見せていません。
但し、ボルトン補佐官の「リビアモデル」発言に続いて、ペンス副大統領も北朝鮮に対し、
トランプ米大統領を欺こうとするのは大きな間違いだと警告し、リビアモデルを持ち出していました。
これまで、ペンス副大統領がトランプ大統領の意に反した発言をしたことはなく、この一連のホワイトハウスの行動が、
北朝鮮を威嚇して、会談を有利に進めるための、仕組まれた芝居だったとの可能性もあります。
CNNは、専門家の見方として、シンガポールで突如ボルトン氏が再び姿を現す可能性について指摘しています。
トランプ大統領がボルトン氏を指さして、北朝鮮に言うことを聞かないなら彼に任せるぞと脅す作戦もありうるのではということです。
ボルトン補佐官外しへのネットの反応を見てみましょう。
ボルトン外しへのネットの反応
非核化は、アメリカも持っているので、不公平感、アメリカの横暴さが強く出る。北朝鮮もすぐには応じられない。
平和を愛するアメリカをイメージさせるものは、朝鮮戦争終結。これは北朝鮮も現状維持でいける
そんな右往左往があったのかもしれない。米朝首脳会談。
当然、ボルトンは表舞台から消える— Types (@TypesTweets) 2018年6月9日
米朝首脳会談:米「ボルトン外し」か同行か 当日台湾派遣説も – 毎日新聞 https://t.co/8UWnLVn2kB
— yonemura koichi (@micungengyi) 2018年6月7日
ボルトン、米朝会談の破談狙いリビアモデルに言及…トランプ激怒(https://t.co/i0xpkJnzT9)…この構図が真実とすれば、日本にとっては明らかに「ボルトン善玉」「トランプ悪玉」のイメージが固まる。安倍首相は首脳会談でボルトンを積極擁護すべきだ。ボルトンこそ日本の利益の代弁者だからだ。
— fj197099 (@fj197099) 2018年6月7日
来週のシンガポール米朝首脳会談へはボルトンの代わりにデニス・ロッドマンを派遣するとのこと。 https://t.co/wbgti8VaH1
— hoshi2011 (@Exphysicist) 2018年6月6日
https://t.co/lmDPsGJouA ボルトン氏、米朝首脳会談から外れる https://t.co/ppes1AgBE3
なんのための人事だったのかわからくなってきました。トランプは北朝鮮との間に平和的成果をあげたいことはわかりました。— takegamix (@takegamix) 2018年6月8日
【米朝首脳会談】トランプ政権〝対北強行派〟ボルトン外し 安倍官邸は真っ青 対話の決裂を期待する声もあったが・・・ ボルトンにくっついて拳を振り上げていた日本は、いつの間にか蚊帳の外 おかげで、歴史的会談に日本の出る幕はなし。安倍独裁政権の弊害は外交にも及んでいる(日刊ゲンダイ) pic.twitter.com/RydcRLFjR4
— KK (@Trapelus) 2018年6月8日
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強硬派ボルトン補佐官が外れることで、北への最大限の圧力を主張してきた日本政府の対応を懸念する声が出ています。
ボルトン補佐官の今後や、大統領が外した意図については見方が様々です。
まとめ
先の読めないトランプ大統領の発言で、米朝首脳会談の行方が混とんとしています。
もし、一連のボルトン騒動が大統領のち密な作戦であれば、
シンガポールにボルトン補佐官が現れて、一定の役割を果たす可能性もあります。
ボルトン騒動が、ボルトン補佐官のトランプ大統領の反応の読み違いだったのか、
ボルトン起用が、トランプ大統領の思いつきだったのか、それともディールが得意だと自負している
大統領のち密に寝られた作戦だったのか、それは12日の会談ではっきりすると思われます。
いずれにしても、北朝鮮が最も嫌がる人物がボルトン補佐官であることははっきりしています。
トランプ大統領がボルトン補佐官をうまく使うのか、
それとも、選挙を第一優先として、当面の形式的な成果だけを狙うのか12日の会談が注目されます。
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