アメリカンフットボールの日大と関学大の定期戦で、日大の選手が悪質な反則を行い、関学の選手が大けがをした事件が起こりました。
全米プロNFLではニューオーリンズ・セインツが引き起こした報奨金スキャンダルが有名です。両者の違いと類似点を見てみましょう。
アメフト日大反則事件と全米プロ報奨金スキャンダルの類似点
この問題で、日大の関係者が「今回のプレーは監督からの指示でやってしまったものだ」と証言したなどの話も伝わってきています。
全米プロ・セインツ報奨金スキャンダルとはどんな事件でしょう?(Wikipedia参照)
全米プロ・セインツ報奨金スキャンダル
全米プロニューオーリンズ・セインツで、2012年に明らかになった事件で、セインツのディフェンス選手が相手チームのプレーヤーに
怪我を負わせば、報奨金を支払うシステムを、2009年から2011年に運用していたというものです。
事件が明らかになった後、北米のプロスポーツの歴史におけるゲーム内での不正行為の中で最も厳しい処罰を下されました。
直接関与したペイトンヘッドコーチが1年間の出場停止処分(2012年)を受け、チームは50万ドル(約5000万円)の罰金を科されました。
最大の問題は、相手側のスター選手たちを系統的にかつ日常的に負傷させることを目的として、コーチのレベルで体系的に組み立てていたことにありました。
22〜27人のセインツのディフェンス選手が関与し、前週の試合のパーフオーマンスに基づいて現金を受け取っっていました。
例えばNFCチャンピオンシップの試合でミネソタ・バイキングを破った試合では、セインツの二人のフェンス選手が、
バイキングの司令塔クォーターバック・ブレット・ファーヴを負傷させようと、膝下を蹴り、足首の負傷で退場させました。
バイキングのコーチは後に、セイントがファーヴを少なくとも13回故意に襲ったと語っていました。
「カートオフ」(ストレッチャーやカートに乗せて、フィールドから対戦相手選手を退出させる)と
「ノックアウト」(相手選手がゲームの残りを出場できなくする)でボーナスが出ることにもなっていました。
今回は学生リーグでプロではないので、まさか現金の授受はなかったと思われますが、もし監督やコーチにより、
組織的に相手選手を負傷させることが行われていたとすると、とんでもない問題で、日大チームの存続にかかわってくると思われます。
次にネットの反応を見てみましょう。
事件へのネットの評価は?
何回見ても腹立たしい😡⚡
5/6(日)に行われた#アメリカンフットボール #関西学院大学 ✖ #日本大学
第51回定期戦画面右端
日大選手による反則行為
ボールを投げ終えた無防備な選手
を背後からタックル反則のレベルではない#殺人未遂 だ👊
脊髄損傷もありうる永久追放してくれ
名前は・・・ pic.twitter.com/rUfDhBPgcz— ディ~ン (@deen0428deen) 2018年5月12日
このタックルは如何なものか??
💢💢悪質反則で選手けが 関学アメフト部が日大に抗議文(関西テレビ) – Yahoo!ニュース https://t.co/MhyO4RtON5 @YahooNewsTopics
— 鈴木大地 Daichi Suzuki (@daichi55) 2018年5月12日
【危機管理学部】を設置している日本大学の対応まとめ
・監督のコメント「あれぐらいの反則をしないと勝てない!」→その後雲隠れ
・日大アメフト部の公式ツイッター、騒動後も平然と更新→「日大が勝ちました!」
・日大の広報担当→「あのプレーは偶発的なものですが何か??」#殺人タックル pic.twitter.com/4KhG4uqS13— ゆる系速報・ぽん太くん (@JPNG5) 2018年5月14日
スポーツやってて、これをやる、やらせるって事になったら、それはもうスポーツじゃなく暴行ですよ。でも、こういう事を不十分な対応で有耶無耶にして何度も繰り返してるのが「体育会系」の世界よね。>
「監督の指示」日大関係者が証言、アメフト悪質反則で大けが TBS NEWS https://t.co/TGwTRGOTNg— タクラミックス (@takuramix) 2018年5月14日
関西学院大アメフト部は、躊躇わず刑事告発すべき
選手個人はもとより「相手を殺せ」指示した内田正人監督も日大も犯罪者
当該試合の審判団も過失は大きく告発されるべき
同加害選手が3度反則を犯すまで放置
3度目は拳で関学選手の顔面を殴っている
日大アメフト部はリーグから追放されなければならぬ— 茶畑の健ちゃん (@tyabaken114) 2018年5月14日
これをやったら駄目だ傷害罪
現場にいた関係者の方は告発してください
監督の関与の有無にかかわらず「廃部」抹消でよし
アメフトは西高東低。関学は今年も西日本の勇であることは間違いなく、年末の東西対決に向けて関学の甲子園ボール不参加を狙った事だと言えばそうだろうhttps://t.co/boXIDGtdWL— 日本愛国万歳 (@aIy7Ozq1QMEE9bp) 2018年5月14日
日大弁解の余地無しでは。
「今回のプレーは、監督からの指示でやってしまったものだ」と証言しました。反則をした選手は、「監督に、責任は俺がとると言われていた」と、周囲に話していたということです。「監督の指示だった」とする証言は、他の関係者からも出ています。https://t.co/1iKqb8rVyT— 増田の准教授 (@ProfMasuda) 2018年5月14日
*規約に準じて掲載しております。もし掲載不可でしたらすみやかに削除しますのでお問い合わせください。
ボールを投げ終えた無防備な選手を背後からタックルして負傷させるというこの動画を見た者は、
これは反則のレベルではないと怒り心頭に達します。さらに、これが組織的に行われていたとしたらと考えるとぞっとします。
まとめ
引き起こした個人が責められるのは、当然ですが、
もし、全米プロの事件と同様日大がチームとして行っていたとすると、重大な問題となります。
いくら激しいスポーツの代表のアメフトと言っても勝つためには、
どんな手段をとっても良いなどありえないことです。
今回の事件をきちんと解明し、今後このようなことが起こりえないようにしないと、
アメフトはもちろん日本のスポーツ界全体に暗い影を与えることになります。
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